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2023年4月より、岐阜市民病院呼吸器外科部長の丸井努医師が赴任しました。丸井医師は、日本呼吸器外科学会の安全技術認定医の資格を有している呼吸器外科専門医です。
呼吸器外科専門医が2名以上在籍している病院は、当院を含めて県内で4病院(大学病院[1]、公立病院[2])のみ(2023年4月時点)で、充実した医師の体制のもと、呼吸器疾患への手術に取り組んでおります。
呼吸器科領域全般に関して手術を行います。
●肺がん(原発性肺がん、転移性肺腫瘍)
●縦隔腫瘍
●自然気胸
肺がんの治療方法については呼吸器内科医師、放射線診断科・治療科医師の意見も交えながら、判断します。
手術の場合は、呼吸器外科医が担当、手術以外の場合(薬での治療、放射線治療)は呼吸器内科医が担当となります。
通常の肺がんの手術の場合では、手術は側胸部に6-10cmの皮膚切開を1箇所、2cmの皮膚切開を2箇所に加えて胸腔鏡下に行います。手術前日に入院していただき、手術翌日から歩行、食事が可能です。入院期間は1週間です。
当院では、2022年から手術支援ロボット(ダヴィンチ)による肺がん手術を行っております。
手術は、図の如く3-4cmの皮膚切開1箇所と1-2cmの皮膚切開4箇所で行います。
医師はカメラで映し出された画像を見ながら、ロボットアームを操作して手術を行います。ロボットアームは医師の手と連動していて、狭い空間でも自分の手の如くに操作ができます。
医師が見るカメラの画像は、デジタルズーム機能で10倍まで拡大して見ることができます。また、操作する医師の手先の震えがロボットアームに伝わらないように、手ぶれを補正する機能もあり、緻密で正確な手術が可能になります。
2023年には20人の患者さんにロボット手術による肺がんの手術を行いました。入院期間(中央値)は6日でした。術後の痛みも少なく、回復も早いため早期の退院、社会復帰が可能となります。
内視鏡手術支援ロボット(ダヴィンチ)を使用した肺がんや縦隔腫瘍手術の保険適用は、岐阜県内では当院と岐阜大学病院の2病院のみです(2024年2月時点)。
▲肺がん手術の様子 |
肺に穴があき、肺の外に空気が漏れることによって、胸痛や呼吸困難が発症する病気です。手術は側胸部に1‐2cmの皮膚切開を1-2箇所、わきの下に2-4cmの皮膚切開を1箇所加え、胸腔鏡下に穴があく原因となる嚢胞(ブラ)を切除します。
詳細はこちら【呼吸器センター】
2023年4月より「呼吸器センター」を開設しました。肺がんをはじめとする呼吸器疾患治療の体制強化を行ってまいります。
疾患 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | ||
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肺がん (切除症例) | 原発性 | 40 | 45 | 48 | 54 | 62 | 59 | 45 | 46 | 39 | 37 | |
転移性 | 7 | 8 | 7 | 6 | 8 | 8 | 10 | 19 | 12 | 16 | ||
縦隔腫瘍 | 2 | 3 | 4 | 3 | 3 | 3 | 7 | 4 | – | 3 | ||
気胸 | 16 | 8 | 13 | 11 | 17 | 10 | 9 | 12 | 15 | 5 | ||
その他 | 14 | 20 | 29 | 14 | 27 | 18 | 26 | 12 | 15 | 11 | ||
計 | 79 | 84 | 101 | 88 | 117 | 98 | 97 | 93 | 81 | 72 |
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