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Qスイッチルビーレーザー

アザやシミなどの色素疾患でお悩みの方へ
当院の「形成外科」では、痛みが少なく傷も残りにくい「Qスイッチルビーレーザー治療」を行っています。

色素疾患とQスイッチルビーレーザー治療

 色素疾患であるアザやシミは全て、皮膚内部のメラニン色素による着色沈着が原因の症状です。
 一般的にシミと呼ばれる老人性色素斑やそばかす(雀斑)は、メラノサイトという細胞が紫外線などの強い刺激を受けると活性化し、肌を守るために大量のメラニン色素を生成します。この生成量が多すぎたり、加齢により皮膚の代謝が追い付かなくなって、排出されずに残ったメラニン色素が蓄積されて、色素沈着を起こします。
 そのほか、生まれつきまたは後天的に出来るアザの太田母斑や異所性蒙古斑、扁平母斑があります。これも皮膚内部にあるメラニン色素が原因です。
 このことから色素疾患を治療する為には、メラニン色素に反応するレーザーを利用する事が効果的です。レーザー機器のひとつ「Qスイッチルビーレーザー」は、メラニン色素への吸収率が高い波長の光を使用し、メラニン色素のみを選択的に破壊することによって、周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限にしながら治療を行うことが可能です。

そのほかのQスイッチルビーレーザー治療の特徴。
●治療の痛みや身体への負担が少ない
 治療中はゴムで弾かれたような痛みを伴うことがありますが、治療の傷が残ることはほとんどありません。
●治療時間が短い
 外来通院で治療することができます。


レーザー治療の仕組み

①シミやアザはメラニン色素の増加によって生じ、増加の度合いや深さにより茶・青・黒に見えます。
②ルビーレーザーの光はメラニン色素によく吸収されるので、メラニン色素のみを選択的に破壊します。
③破壊された色素は、数週間のうちに体表に排出されます。皮膚の深い部分の色素は、数ヶ月のうちに取り込まれ分解されます。
④破壊された色素の排出・分解が進むにつれて、シミ・アザが薄れて正常な肌になります。

レーザーで治療可能な疾患

★印は、レーザー治療で保険適応となる疾患

★太田母斑(青アザ)

顔の片側のひたいから目元、頬といった範囲に限って現れる青あざ。 思春期以降の大人になってからできることがあります。

★異所性蒙古斑(青アザ)
おしり以外の部位にできた青あざを「異所性」蒙古斑と呼びます。 一般の蒙古斑と比べ、異所性は消えにくいことがあるため治療適応の疾患になります。

★扁平母斑(茶アザ)
皮膚の表皮にメラニンが多くあることで、茶色いアザとして見えます。老人性色素斑は異なるもので、ほとんどが生まれつき存在します。

・老人性色素斑(シミ)
加齢とともにできやすく、紫外線によるメラニン色素の増加によってできるシミ。

★外傷性刺青
事故などによるすり傷ができた際、皮膚内に色のついた異物が皮膚にとどまったまま傷がふさがることでできる着色沈着。これは異物によるアザですが、レーザー治療で治療できます。

治療上の注意

治療期間

シミやアザの大きさや深さによっては、複数回の治療が必要になります。

治療後

患部が白色になった後、赤みが出現します。患部を創傷被覆材で約1週間保護します。 照射後2週間〜4週間ほどで、炎症後色素沈着がおきますが、時間とともに消えて目立たなくなります。

お手入れ

治療後の患部は色素沈着が生じやすい状態ですので、 日焼け止めクリームやテープなどで遮光が必要です。

副作用

色素残存が起こる場合があります。また、一部光エネルギーが熱に変わるため、軽いやけどを生じます。 きわめて稀ですが瘢痕(傷あと)を生じることがあります。色素沈着や色素脱失が生じることがあります。

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