HOME > 診療科・部門のご案内 > 診療科・センター > 放射線診断科
当院で日々施行されている各種医療画像(一般撮影、CT、MRI、核医学シンチグラフィ、消化管透視、etc.)に対して病変の有無や質的評価を画像レポート(検査結果報告書)として各診療科に即日配信しています。各診療科とのダブルチェック体制が完備しており、病変の見逃しの回避と適切な運用、評価を可能にしています。
当院放射線室では、病診連携医の先生方からの画像検査依頼に対する対応に積極的に取り組んでおり、その画像診断業務にも携わっています。検査終了後概ね30分程度にてフィルムもしくはCD-Rと画像診断報告書をお渡しできます。当院で施行可能な検査に関しては全て放射線科専門医による画像管理と画像診断を行っています。
当院人間ドック及び自治体の健診業務に協力し、その画像診断と品質管理の一部を担っています。
X線透視、超音波など画像を用いた低侵襲医療を行っています。具体的には血管造影及び悪性腫瘍に対する動注化学療法・動注化学塞栓療法、黄疸や胆嚢炎に対する胆道ドレナージ(PTCD・PTGBD)、体内の感染巣への除去チューブ留置(膿瘍ドレナージ)、ステント留置術など多岐にわたる治療技術を提供しています。
GE社製ポジトロンCT組合せ型SPECT装置「Infinia8 Hawkeye4」を導入し、SPECT検査に加え、PET検査といった核医学検査を行っています。 核医学検査は、極微量の放射性医薬品を患者さんに投与し、体外より計測して画像化するもので、患者さんにとっても苦痛の少ない検査法として、CT検査、MRI検査、超音波検査などと同様に、心臓、骨、脳、甲状腺、悪性腫瘍などの画像診断に欠かせない検査となっています。 | |
Infinia8 Hawkeye4 |
クリニカルインディケーター(医療の質の指標)・診療実績はこちら
検査・医療機器 | 台数 |
---|---|
MRI(GE社製 MR SIGNA HDxt 1.5T) | 1台 |
MRI(GE社製 Discovery MR750w Expert 3.0T) | 1台 |
CT(GE社製 Light Speed RT16 16列MDCT) | 1台 |
CT(GE社製 Optima CT660 advance 64列MDCT) | 1台 |
CT(GE社製 Revolution CT 256列) | 1台 |
乳房撮影装置 (Siemens社製 MAMMOMAT3000NOVA) | 1台 |
血管造影装置(東芝社製InfinixCeleve-i INFX-8000V(XTP-8100G) (フィリップス社製Allura Xper FD20) | 2台 |
ポジトロンCT組合せ型SPECT装置(GE社製 Infinia8 Hawkeye4) | 1台 |
単純X線装置 | 3台 |
X線TV装置 | 3台 |
骨塩定量装置 | 1台 |
このたび本院では、GE社製ポジトロンCT組合せ型SPECT装置「Infinia8 Hawkeye4」を導入いたしました。この装置は、従来のSPECT検査に加え、PET検査も可能とした最新鋭の核医学診断装置です。 核医学検査は、極微量の放射性医薬品を患者さんに投与し、体外より計測して画像化するもので、患者さんにとっても苦痛の少ない検査法として、CT検査、MRI検査、超音波検査などと同様に、心臓、骨、脳、甲状腺、悪性腫瘍などの画像診断に欠かせない検査となっています。 今回、当院が導入した「Infinia8 Hawkeye4」はこれらのSPECT検査に加え、癌の検査法として近年話題となっているポジトロン製剤を用いたPET検査をも可能とした装置です。また、本装置には核医学の診断能を向上させるためのCT装置が搭載されているため、従来よりも高画質のイメージが得られると共に、CT画像と組み合わせることで、異常部位の特定が容易となり診断能が向上した製品です。
PETとは「Positron Emission Tomography」の略で、日本語では「ポジトロン断層装置」や「陽電子放射性断層装置」等と呼ばれるものです。陽電子が消滅するときに出る2本の放射線を同時に検出することで、体内の放射性医薬品の分布を画像化します。現在広く用いられている製剤はFDG(18F標識フルオロデオキシグルコース)で、悪性の癌が正常細胞に比べ多くのブドウ糖を消費する性質を利用して癌の検査に利用されています。
悪性中皮腫(左胸膜肺全摘後)
SPECT検査では、使用する医薬品により骨、心臓、脳血流、甲状腺など多種の検査に対応しています。
骨全身検査 | 心筋検査 |
心筋検査解析 | 67Ga腫瘍検査 |
脳血流検査 | 131I甲状腺検査(転移) |
当院はこの度GE社製Revolution CTを導入しました。
こちらの装置は256列CTです。1回転で16cmの範囲が撮影でき、最短で0.28秒で撮影が可能です。高速撮影が可能なため撮影時間の短縮につながり、呼吸や体動の影響を最小限に抑えることが可能です。
また、心臓CT検査においては心拍が速い方・不整脈がある症例においても1心拍で動きを抑えた冠動脈を撮影することができます。
【心臓CT検査】
心臓CT検査におけるこちらの装置には下記のような機能が搭載されています。
・Auto Gating 機能
撮影直前のリアルな心拍状態から最適な撮影条件を自動で選出します。
・Smart Arrhythmia Management
撮影時の心拍変動に照射が連動し最適なタイミングでX線を照射します。
・Smart Phase
冠動脈の最も動きの少ない心位相を自動で選択します。
・Snap Shot Freeze 2
冠動脈や弁のモーションを抑制する動態ベクトル演算冠動脈静止アルゴリズムを搭載しています。
・Flexible Scan setting
心臓CT検査への多様なニーズに対応する柔軟な撮影条件設定が可能であり、撮影モードの切り替え時間を最小限に抑えることで、最適なタイミングを逃すことなく、低線量、低造影剤量での撮影を実現します。
従来は十分な息止めができない方や心拍が速い方は、画像にブレが生じるためCT検査をお勧めできませんでした。しかし、以前より静止した冠動脈撮影が可能となり、心拍が速い方や不整脈のある方でも、安心して検査を受診していただけるようになりました。
【TAVI術前CT検査】
経カテーテル的大動脈弁植込み術(Transcatheter Aortic Valve Implantaion:TAVI)は大動脈弁狭窄症の治療法の1つとして当院にて施行しております。術前CT検査ではアクセス経路(胸部から大腿部までの大動脈の性状や蛇行の有無)の評価、大動脈弁の石灰化分布や弁輪サイズ等が正確に測定でき、TAVI検査に関する有用な情報をもたらします。
【被曝低減】
導入したCT装置は逐次近似画像再構成技術ASiR-V、 AIのdeep learningを利用した画像再構成法DLIRにより被曝を低減しながら高品質な画像を提供することが可能となりました。
【金属アーチファクト低減画像再構成Smart MAR】
従来のCT装置では、金属によるアーチファクトを軽減することが難しく、人工骨頭や人工関節などの体内金属を含む撮影において金属の影響を受けた画像となる場合がありました
今回のCT装置に搭載されている金属アーチファクト低減画像再構成MAR処理をかけることにより体内金属によるアーチファクトを軽減し、より明瞭な画像を提供できるようになりました。
左の画像は股関節人工骨頭によりアーチファクトが出現し画像が一部不明瞭となっています。
しかし右の画像のようにMAR処理をかけることによりアーチファクトが抑制され明瞭な画像となっています。
MARなし | MARあり |
【Dual energy CT】
2つの異なるエネルギーのX線を使用し撮影します。得られたデータから画像を作成することができ、通常では得られない情報を得ることができます。
80KV | 140KV |
異なるエネルギーで画像作成をすることにより、金属アーチファクトを抑制させることが可能です。またコントラストの向上やノイズ低減が可能となります。
紹介状をお持ちの方は、松波総合病院北館紹介外来(循環器内科)の受診をお願い致します。紹介状をお持ちでない方は、まつなみ健康増進クリニック循環器内科の受診をお願いします。
MRIは磁気と電磁波、水素原子の共鳴現象を利用して、体の断面の画像を得ることができる撮影方法です。機器が発する磁界が強いほど鮮明な画像を得ることができます。軟部組織のコントラストに優れ、様々なコントラストパラメーターを有するMRIは、頭頚部、体幹部、脊椎・脊髄、整形領域、心臓領域とほぼ全身に渡る断層画像をあらゆる角度で撮像できます。さらに検査にX線は使用しませんので、放射線被曝の心配がありません。
造影剤を用いることなく非侵襲的な脳灌流の撮像が可能です。脳底部でも歪みのない画像を取得できます。
◯全身MRI(日本医学放射線学会画像診断管理認証施設)
ガイドラインでは、『全身(全脊椎を含む広範囲)に対して、拡散強調像を主体とし、T1強調像・T2強調像等も併用しながら、前立腺癌骨転移の検出および広がりを非侵襲的(無被ばく)に把握する手法であり、複数コイルを用いて、最低3部位(3station)の撮像を行うもの。』とされており、当院でもその条件に合わせて撮像しております。
全身拡張強調像(水平断) | 全身T1強調像(水平断) |
全脊椎STIR像(矢状断) | 全脊椎T1強調像(矢状断) |
全身拡散強調像MIP | 全身拡散強調像と全身T1強調像のフュージョン画像 |
①本検査は、あくまでも前立腺癌の骨転移の検出を目的とした広範囲検査であり、病変の局所的な精査を目的としたものではありません。局所的な評価には、別途検査を行う必要があります。
②骨転移以外の病変(前立腺癌原発巣、リンパ節転移、骨転移以外の転移・播種巣)の診断能については、十分なエビデンスがなく、骨転移以外の病変の診断目的で検査するものではありません。評価対象はあくまで骨転移となっています。
③微小病変や活動性が低い病変が偽陰性となる可能性があります。
④拡散強調像で異常信号の部位がすべて異常部位とは言えません(感度90%、特異度92%)。質的診断については、他の検査で判断する必要があります。
※例えば、脊椎の急性期圧迫骨折や過形成骨髄も拡散強調画像にて、異常信号を呈する場合があります。
関連情報 | |
---|---|
ご予約について | |
診療時間・診察担当医表 | 交通のご案内 |
採用情報 | お問い合わせ |