地域がん診療連携拠点病院

当院は、令和6年4月1日付で厚生労働省から「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。（指定期間：令和6年4月から3年更新）
地域がん診療連携拠点病院とは、全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、都道府県知事からの推薦に基づき、厚生労働大臣が指定した病院のことです。令和6年4月1日時点で、全国344病院が、がんに関する医療や設備、情報提供、他の医療機関との連携などについて、国の定める基準を満たし、指定を受けています。
今後も引き続き岐阜医療圏におけるがん診療の拠点として、質の高い、安全・安心ながん診療を提供していきます。



※地域がん診療連携拠点病院の主な指定要件（一部抜粋）
・手術、放射線治療及び薬物療法を効果的に組み合わせた集学的治療、リハビリテーション及び緩和ケアの提供体制を有するとともに、各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等がん患者の状態に応じた適切な治療を提供すること
・強度変調放射線治療と外来での核医学治療を提供すること
・全てのがん患者に対し入院、外来問わず日常診療に組み込むなど頻回に苦痛の把握に努め、必要な緩和ケアを行う　など

※厚生労働省ホームページ「がん診療連携拠点病院等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_byoin.html
※岐阜県ホームページ「岐阜県のがん診療連携拠点病院とがんに関する相談窓口」
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/2196.html

がん診療連携イメージ図

当院における代表的ながん診療

・薬物療法センター　※26床

各診療科（外来・病棟）から依頼された薬物療法を行います。がん薬物専門医、がん薬物療法認定看護師、放射線看護認定看護師、がん専門薬剤師、がん相談員などを含む専門性の高い職員がチームで対応します。

・放射線治療器「ラディザクト」

従来の三次元原体照射に加え、強度変調放射線治療（腫瘍の形に合わせた複雑な線量分布が作成可能）や定位放射線治療（ピンポイント照射）といった、より高精度な治療が可能となります。
当院では、放射線治療医、放射線看護認定看護師、診療放射線技師などが中心に治療を行います。
※2025年9月稼働予定。

・内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」

前立腺がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、肺がんなどさまざまながん手術を低侵襲で行います。今後も、手術可能ながんの領域を広げ、身体の負担が少ないがん治療に取り組んでいきます。

・がん温熱療法機器「アスクーフ8」　※県内初導入

副作用が少なく、身体に優しい治療が可能で、手術、化学療法、放射線治療を併用することで、治療効果を高めます。外来での治療が可能なため、当院には関西など遠方からも患者さんが治療を受けに来ています。