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他に先駆けて最先端医療機器を導入。

松波総合病院では、高度先進医療の推進と実践を目指して、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」をはじめ、3.0TワイドボアMRI、320列CT装置、PET-CT装置など、最新鋭の医療機器を積極的に導入。 地域の急性期医療を牽引しています。

松波総合病院に設備される先進的機器

ダヴィンチ(da Vinci Xi)

2024年2月、「ダヴィンチXi」に更新しました。

手術支援ロボットダヴィンチXi

当院では、2011年に岐阜県内で初めて手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術を成功以降、前立腺全摘除術を中心にダヴィンチでの低侵襲治療の実績を重ねてまいりました。その後、2013年に当時の最新機種であった「ダヴィンチSi」を導入(国内2番目)により、従来の機種よりも鮮明に画像を見ることができるようになったことで、術野の細い血管や神経を捉えることができ、より正確で緻密な手術の実施が可能となりました。
そして、2019年3月に第四世代にあたる「ダヴィンチX」、2024年2月には同世代の「ダヴィンチXi」の導入へと至りました。この第四世代のダヴィンチは、これまで当院で使用していた旧モデル(ダヴィンチSi)と比べて、下記のような特徴があります。

1.アームのスリム化

アーム同士の干渉が軽減したことで、術中のアーム干渉による手術操作の中断が劇的に減少し、手術時間が短縮化できます。また、体格の小さい患者さんに対して、スムーズに手術を行うことが可能です。

2.内視鏡のスリム化

内視鏡の太さが12mm→8mmになったことで、内視鏡を挿入する際の傷口が小さくなり、鉗子(かんし:手術の際に使用するはさみのような器具)を挿入する傷からも、内視鏡が挿入可能になり、手術部位を多方からの観察が可能になります。

3.ペイシェントカートが患者さんのどの方向からも装着可能に

手術時間の短縮化により、あらゆる手術症例への対応が容易になります。

4.アームの可動域の広域化

従来までは症例によっては、手術中にペイシェントカート(鉗子やアームをセットする機械)を装着しなくてはならなかったが、その必要もなくなり、手術がスムーズに進行し、手術時間の短縮化が可能です。

5.ペイシェントカートの切り離し時間の短縮化

手術時間が短縮し、緊急時の対応が迅速に行えます。

6.執刀医の体型への調整が可能

サージョンコンソール(執刀医の操作台)のビューアー、アームレスト、フットペダルの位置を、執刀医それぞれの体型に合わせることが可能になり、そのことで常に楽な姿勢での手術を行え、確実な手術が可能になります。

実際の手術中の様子(2019年撮影)

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ハイブリッド手術室

心臓・血管疾患の治療の可能性を広げるハイブリッド手術室。
NORTH WING(北館)には手術室8室を整備。うち1室はハイブリッド手術室となっています。ハイブリッド手術室は、高性能な放射線透視装置と手術台を組み合わせた治療室で、従来はカテーテル室で施行していた各種血管内治療が、麻酔装置などを備えた清潔な手術室内でより安全に施行することが可能となります。これにより、内科的治療であるカテーテル治療と外科手術、両者を組み合わせた「ハイブリッド手術」ができるようになりました。

ハイブリッド手術室の特徴
  1. 手術中の出血量を減らし、手術時間を短くして患者さんの身体的負担を軽減する。
  2. 高解像度で広い範囲の画像を見ながら治療でき、確実性、安全性が高まる。また、心電図や血圧、呼吸の状態や過去の診療情報を確認しながら治療ができる。
  3. それぞれの症例に合わせ、外科手術とカテーテル治療の最適な組み合わせを選ぶことができる。

キャプチャ3

3.0テスラMRI

迅速・信頼性の高い診断を強力にサポート。

MRIは磁気と電磁波、水素原子の共鳴現象を利用して、体の断面の画像を得ることができる撮影方法です。機器が発する磁界が強いほど鮮明な画像を得ることができます。軟部組織のコントラストに優れ、様々なコントラストパラメーターを有するMRIは、頭頚部、体幹部、脊椎・脊髄、整形領域、心臓領域とほぼ全身に渡る断層画像をあらゆる角度で撮像できます。さらに検査にX線は使用しませんので、放射線被曝の心配がありません。

キャプチャ4

3.0テスラMRI(Discovery MR 750W 3.0T)の特徴
  1. 全身の高画質検査が可能 ワイドボア3.0テスラではクラス最高の磁場均一性を実現。これにより大きなFOVで撮像する体幹部領域でも良好な画像を取得できるため、3.0テスラの高画質検査を全身で行うことができます。
  2. 開口径70cmのワイドボアにより検査時の快適性が向上 従来のMRIの口径は60cmが標準サイズでしたが、70cmの開口径を採用することで、狭い空間からの圧迫感が軽減します。
  3. サイレントスキャン技術の搭載により騒音が軽減 これまでのMRI装置では検査時の騒音が患者さんの負担となっていましたが、この技術の搭載により、 検査時の快適性が大きく改善されました。

造影剤を用いることなく非侵襲的な脳灌流の撮像が可能です。脳底部でも歪みのない画像を取得できます。

SPECT-PET

画質の向上と患者さまの負担軽減を高次元で融合した核医学診断装置。

キャプチャ5

悪性中皮腫(左胸膜肺全摘後)

従来のSPECT検査に加え、癌の検査法として近年話題となっているポジトロン製剤を用いたPET検査をも可能にした最新鋭の装置。核医学の診断能を向上させるためのCT装置が搭載されているため、従来よりも高画質のイメージが得られると共に、CT画像と組み合わせることで、異常部位の特定が容易となり、診断能が格段に向上しました。

超音波ガストロビデオスコープ

膵臓や胆道領域の精密検査と病理診断をサポートする超音波内視鏡。

1980年代に体外式超音波など体外からのアプローチでは検査が困難な膵臓がんの早期発見を目的に開発・実用化されて以来、超音波内視鏡は、胆道がんの診断や胃がんの深達度診断、2000年代にはEBUS-TBNAが実施されるなど、使用範囲が拡大しています。「GF-UCT260」は、膵臓や胆道領域で施行数が多い「EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺術)」のサポート性能向上を目指して導入したもので、通常の内視鏡と生検鉗子の組み合わせでは難しい位置の組織採取を可能にし、高画質の超音波画像が観察から処置までをサポートします。

写真:ビデオスコープ

超音波気管支ファイバービデオスコープ

EBUS-TBNAに求められる緻密な超音波画像で、リンパ節の診断と組織採取をサポート。

リンパ節と周囲の血管をリアルタイムに観察しながら、目的とするリンパ節に専用の吸引生検針を穿刺して検体を採取する「EBUS-TBNA(超音波気管支鏡ガイド下針生検)」。低侵襲で安全、かつ高い診断能をもつリンパ節診断法として、肺がんの正確な治療方針決定に不可欠となりつつあります。新スコープ「BF UC260FW」は、高解像、広い走査範囲を実現した肺門・縦隔リンパ節の超音波画像を抽出することで、より精度の高いリアルタイムの経気管支針生検を可能にし、患者のQCL向上にも大きく貢献します。

写真:ビデオスコープ

体外衝撃波疼痛治療装置 ドルニエEpos Ultra

低侵襲で安全かつ有効。難治性足底腱膜炎治療に新たな選択肢。

体外衝撃波療法は、体外で発生させた衝撃波を患部に照射して痛みを取り除く、整形外科では新しい治療法。低侵襲で安全かつ有効な治療として、約20年前より欧米を中心に普及し、難治性の足底腱膜炎はじめ、アキレスけん炎、テニスひじなど多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用されています。治療時間は約30分程度、患者は座位または診察台に横たわる姿勢で治療が行えるので負担がありません。薬剤を使わないので、スポーツ選手にはドーピングの心配がないのもメリットです。

写真:ドルニエEpos Ultra

ドルニエEpos Ultra  
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