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もうひとりで悩みを抱えないで。ここには分かち合い、支え合う仲間がいる。

img01[1] 会の発行する、がん患者会 新聞「KIZUNA(絆)」。 紙面には、患者会の報告か ら、ミニレクチャーの概要、 ドクターへのミニインタビ ューまで、盛りだくさんの 内容が詰まっています。

命と向き合うことも多い、がんという病気。 突然がんと診断されたら、誰しも目の前が真っ暗になります。病気と向き合う過程では深い悲しみや不安におそわれ、気持ちが大きく揺れることもあるでしょう。 そんなときは、がん患者会「絆」の扉を叩いてみてください。同じ思いを抱える仲間との情報交換や交流が、がんと向き合うための新たな力となるはずです。

がんを抱える不安や悩みをホンネで語り合える仲間が欲しい。

img03[1] 患者会で巡り会った、かけが えのない仲間たち(左から山本 さん、伊藤さん、渡辺さん、 坂井田さん)。皆さん、笑顔が 素敵です!

こうしたがん患者さまの思いから今年3月に発足したのが、松波総合病院がん患者会「絆」。その名前には、「ひとりではがんと闘えない。お互いさまの精神で助け合い、「絆」を強くしていけたらいいね」という願いが込められています。毎月1回、定期的に開かれている患者会は、患者さまはもちろん、ご家族や友人、当院からも医師や看護師が参加して、がんという病気を共に学び、悩みを分かち合っています。

がんになっても上を向いて笑顔で生きていきたい!

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7月26日(火)に開かれた会には、男女あわせて12名の患者さまと当院看護師、管理栄養士らが参加。毎回、最初の30分はミニレクチャーの時間にあてられ、この日は当院診療放射線技師が講師となり、「放射線治療ってな~に?」をテーマに、放射線治療の特長や目的、副作用などをお話ししました。その後は、休憩をはさんでフリートーク。「痛いのは何かのサイン。がんと闘うためには、自分が医者となって身体のシグナルを発見することが大切」「生活上のちょっとした工夫など、みんなの話を聞くことで病気との上手なつきあい方を学んだ」「昔の自分やプライドをかなぐり捨てたら、とってもラクになった。

img05[1] 7月26日に開催された がん患者会

自分の生き方を変えてくれた病気に感謝」「辛くて落ち込むこともあるけれど、支えてくれる家族や友だちに感謝」。などなど、それぞれの悩みや不安を吐き出していくうちに、参加者の表情もみるみる笑顔に。「がんになっても上を向いて笑顔で生きていきたい」と声を弾ませる患者さまもいらっしゃいました。

毎月1回の集まりが心の拠りどころ。これでまた1ヶ月がんばれる!

そんな仲間の声を聞くのがうれしくて患者会に欠かさず参加しているという会の中心メンバーである山本さんのこれからのテーマは「いかに遊んで暮らせるか」。だからこそ「食事会や旅行などもどんどん企画して、みんなで楽しい時間を過ごしたい」と言います。同じく会の渡辺さんからは「クリスマスにはみんなでコーラスをしたいわ」という、ワクワクするような提案もありました。仲間の声を励みに、積極的に治療する。療法・養生を継続する。一日一日を大切に、自分らしく生きる。人と人との「絆」の素晴らしさを感じた、ほっこり温かい2時間は、患者さまやご家族にとっては「孤独や不安」を乗り越える大きな力に。私たち医療者にとっては、患者さまの悩みや希望が分かり、よりよい医療につなげる貴重な時間となっていることを実感しました。これからも、「絆」の活動は続きます。

「絆」の輪をもっともっと広げたい!多くの方のご参加をお待ちしています。

患者さまはもちろん、ご家族や友人の方々の参加も大歓迎!皆さまお誘い合わせのうえ、どしどしご参加ください。
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