花粉症とは、私たちの体に備わった防衛反応の一種で、体内に侵入してきた細菌やウイルス、異物を”自分の成分ではない”とみわけて排除する反応(免疫反応)が過剰になりすぎたために引き起こされる疾患です。花粉症を引き起こす代表的な植物は、スギ(2月~4月)、ヒノキ(3月~5月)、ブタクサやヨモギ(7月~10月)で、これらの花粉が抗原として体内に取り込まれることにより、抗原抗体反応を経て、炎症を起こす化学伝達物質が放出されます。そしてこの物質が、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった不快な症状を引き起こすのです。花粉の飛散量は、前年の夏の日射量、暑さに比例します。
2011年の大垣市のスギ花粉予測飛散量は、2010年の約10倍です。また、岐阜県南部の飛散開始は2月10日~2月20日頃と言われています。花粉飛散の2週間前から内服を開始する治療(初期療法)にて、飛散期の症状軽減や症状出現時期を遅らせることが可能ですので、早めの受診をお勧めします。