おしらせ

2017.01.01 お知らせ

【新年のご挨拶】社会医療法人蘇西厚生会 理事長松波英寿

新年あけましておめでとうございます。今年こそ良い年になるよう、心よりお祈り申し上げます。 さて、2016年は皆様にとってどのような年であったでしょうか?世界を俯瞰すると、北朝鮮の核・ミサイル実験、イギリスのEU離脱、米国のトランプ次期大統領等が今後の日本に大きく影響を及ぼすことでしょうか?国内ではマイナス金利導入、消費税UP延期、熊本地震等が浮かびます。医療界においては、診療報酬の実質的切り下げ、地域医療構想の作成が今後に大きく影響する事柄でしょう。 2017年はどうなるでしょうか?大局的には、景気の回復は難しいでしょう。GDP世界2位を中国に譲って久しく、現在の日本のGDPは中国の3分の1であることを皆さんはご存知でしょうか?医療を生業とする私たちにとって日本の経済低迷が問題なのは、日本の医療は皆保険で成り立っているので、国が今後従来のように医療にお金がかけられなくなるからです。高齢化に伴い社会保障が必要となる人が増え、税を負担する人が減少するのであれば、その給付水準を落とさなければ維持できないのは自明の理です。同じ医療行為を行っても従来通りの診療報酬がいただけない世界になるわけです。数年来進められてきた自治体病院改革も、地域医療構想も、すべて総額の医療費をいかに削減するかにつながる考え方です。 一方、医療機関で働く私たちは医療を生業として続けるために、あるいは自己の生活の糧を得るため、医療に携る事によって利益を生まなければなりません。国の医療費削減政策のために診療時間を短縮したり、診療内容を制限したのでは生業としては成り立ちません。したがって、国・地域が取り組む医療費削減に積極的に協力しつつ、私たちの職場=医療法人は常に利益を上げなければなりません。 私たちの蘇西厚生会は、県が認めた、地域にとって必須の医療機関であるばかりでなく、民間であるにもかかわらず、健全経営を行っている他のお手本となる医療機関です。したがって私たちがより多く地域の医療を担当すれば、地域の総額の医療費削減に役立ち、社会貢献につながります。今の日本の社会は我々のような医療法人を求めているわけです。社会の要求に資するよう、より適切な医療を、より多くの患者さんに提供していきましょう。 安い・早い・うまい 国民食である牛丼は常に社会から支持されています。医療に置き換えれば、無駄な支出を行わない・利便性が高い・結果が良い医療を行うことです。今年もよろしくお願い申し上げます。 社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院 理事長 松波英寿

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