かわばたレター

2017年5月のレター

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 5月になりましたね。桜は散ってしまったんですが、吹き渡る風には明らかにあったかさを感じるようになりました。周囲の山肌も、彩りが変わってきましたね。いよいよ力みなぎる新緑の季節になっていきます。桜とはひと味違う、心躍る感じが楽しいです。 

 4月に突然飛び込んできた大きなニュース。フィギュアスケート浅田真央選手の引退発表。ビックリしましたね。最近なかなか結果が出せなかったので、予感はあったんですが、現実になるとやっぱり寂しいですね。国民の妹とまでいわれた人気者の現役引退は、大きな反響を巻き起こしました。まだやれるのに、という声もあれば、遅かったんじゃないの、という人もいました。休養から復帰して、一度は優勝もしてましたから、期待はあったんですよ。でもこれだけの人気者ですからね。本人も決断するのは簡単じゃなかったでしょう。ちっちゃい頃からみんなに注目されて、そんな中で結果を出して、誰もが応援した真央ちゃん。同じように人気者の卓球の愛ちゃんは泣き虫で有名でしたね。でも真央ちゃんはいつも笑顔。泣き顔を初めて見たのはバンクーバーの銀メダル。世界2位でも悔し泣きするくらいの重圧なんですね。そしてソチでの感動的なフリーの演技。記憶に残る選手と言われるんですが、実は記録だってすごいんですよ。 そんな真央ちゃんの引退会見は日本中が注目してました。私ももちろん見たんですが、百点満点の会見でしたね。終始笑顔で、むちゃぶりの質問にもしっかり答えてました。最後には後ろ向きの泣き笑い。計算してる訳じゃないんですが、真央ちゃんらしくて本当に素晴らしかった。これからは1人の女性として人生を楽しんでもらいたいですね。 

 4月から中京テレビのキャッチという番組にコメンテーターとして出演させてもらってます。以前出演してたドデスカ!は土曜日の早朝でしたが、今度は木曜日の夕方。ちょっと勝手は違うんですが、地元の情報番組という点では同じなんです。東海地区の皆さんにしか見てもらえないんですが、チャンスがあれば是非見てくださいね。 このところアジアの緊張が高まってます。まさに一触即発、という空気を感じるんですが、もっとも外交というのは腹の探り合いという側面もありますから、出てくる発言を額面通りに受け止めることもないんでしょうけど、心配ですね。以前、韓国と北朝鮮国境の非武装地帯に連れて行ってもらったことがあります。展望台からは北朝鮮の街並が見えるんです。もちろん当時は情勢が安定していたから行けたんですが、同じ民族が敵対する現場はなんともいえない雰囲気でした。ただの観光地とはかけ離れた場所です。非武装地帯には、誰も足を踏み入れません。まさに手つかずの自然が残されているので、生物学者垂涎の地になっているという、なんとも皮肉な現象がそこにはあるんです。韓国の先生方には、私が日韓の交流の会を立ち上げたこともあって、友だちもたくさんいます。お世話になった先生方も少なくありません。冷静に考えれば、アメリカを含めてまともにぶつかることはないとは思うんですが、偶発的なことだって考えられます。なんとかお互いが矛先を納めて、平和な世界を築いてほしいものです。 

 さてさてFC岐阜。4月は負けなしですよ。4勝1分、順位も10位まで一気に上昇してきました。選手たちの士気も大いに高まっているようです。今シーズンは内容のある負け方をしてましたから、必ずこういう日が来ると思ってました。まだ先は長いですからね、安心してばかりはいられないんですが、とはいえ大きな手応えを感じてます。経営的にも黒字が報告されました。この勢いで突き進んでほしいですよね。                                                                                                               

ではまた。

 

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