かわばたレター

2017年1月のレター

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「かわばたレター」が帰ってきました!

皆さん、お久しぶりです。「かわばたレター」が帰ってきました。長良医療センターを退職したときは、自分でブログを立ち上げようと思ってたんですが、松波総合病院のご好意で病院のホームページにかわばたレターを掲載させてもらえることになったんです。長良医療センターのホームページにも、半年くらいはかわばたレターが残ってたんですが、さすがに削除されましたね。そこで新年を迎えて、かわばたレター復活です。 長良を離れてから、しばらくの間はやっぱりちょっと寂しかったですね。私の中に長良ロス、が少なからずあったんです。でも松波総合病院で診療していると、いままでとは違った感覚がどんどん大きくなってきました。ここ30年くらいの間はハイリスクの妊婦さんばかりみてきました。今はほとんどローリスクの妊婦さんと向き合ってます。みんな元気な赤ちゃんなんです。とても嬉しい毎日なんですが、その中に潜んでいるリスクのある赤ちゃんを見逃さないようにしないといけないんです。これって、かえってプレッシャーなんですよ。発育の遅れはないか、どこかに問題がないか、結構神経を使ってます。松波総合病院の外来でも、胎児ドックをやらせてもらってます。まだまだ人数は少ないんですが、それでもわざわざ時間を割いてやってきてくださる妊婦さんたち、本当にありがたいですね。長良の外来もかなり混んでいるようなので、今なら松波総合病院の胎児ドックは予約も取りやすいと思いますよ。笠松町だけじゃなく、岐阜県に限らず、愛知県の皆さんもぜひいらして下さい。長良よりは近いですからね。 長良のかわばたレターでも紹介したんですが、岐阜県の胎児診断救命例第1号、腹壁破裂で産まれた女の子が大人になって私に会いに来てくれてました。その後、結婚して赤ちゃんができたんです。そして、松波総合病院の胎児ドックを受けに来てくれたんです。感慨無量でしたね。もちろん本人はまったく当時の記憶なんかありませんから、感慨無量だったのはお母さんと私だけなんですけどね。そして、先日この赤ちゃんが無事に産まれたと連絡をもらいました。またまた感慨無量ですね、本当に。 松波総合病院に赴任して以来、何か新しいことはできないかと考えてたんです。これまでは出産して退院してから1週間後に、お母さんと赤ちゃんの様子を助産師さんが看てくれてたんですが、これをもっと長期的な対応に変えていこうと、そうですね、ちょうど長良医療センターでやってきた「ままいちいちきゅう」と同じような、継続的な産後ケアをやっていくことになったんです。ただ、いきなりそんなことを始めても、赤ちゃんやお母さんたちが来てくれるのかどうか、ここには不安がありました。今では年間1,000件を超えている長良でも、最初はあんまり利用してもらえなかったですからね。 まずはお母さんたちに興味を持ってもらえるように、母親教室や外来、そして入院中にもこういうサポート体制があることをお話ししてます。知ってもらわないことには、誰も来てくれないですからね。それから、病院のある笠松町に話をしにいったんです。この産後ケアに助成金を出してもらえないか、妊婦健診の受診補助券のような形で、お母さんたちを支えてもらえないか、とお願いしたんです。うまくいくといいんですけどね。地域の中核病院と行政がいっしょになって赤ちゃんを支えることができたらいいな。この国の将来を託す子どもたちは、みんなで守らないといけないんですからね。 さてさてFC岐阜。ラモス監督解任という事態をなんとか乗り越えて、J2残留が決まりましたね。今年も応援していきます。やっぱり地元のチームですからね。ではまた。

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